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コンロ火災を防ぐ5つのポイント

更新日:2024年10月17日


コンロ火災の原因と予防

目次


ガス器具の匠

アメニックスコンロ


 

はじめに

建物火災の出火原因として多いものに、台所のコンロがあります。毎日のように使用するコンロですが、ちょっとした不注意が火災につながることもあるため、慎重に取り扱う必要があります。今回は、コンロから火災が発生する原因や対策方法、そして万が一火災が発生した際の対処法についてご紹介します。


 

1. コンロが原因で起こる火災の実態

総務省消防庁の「消防白書」によると、コンロが原因で発生した火災は2017年には3,032件、2021年には2,678件もありました。これは、火災の原因の中で「たばこ」「放火」に次ぐ3番目に多い出火原因で、全火災の7.6%を占めます。安全装置付き商品の普及により、近年はコンロが原因の火災発生件数は減少傾向にありますが、それでも取り扱いには十分注意したいところです。


 

2. コンロから火災が発生する原因TOP3

消し忘れ・放置

コンロ火災でもっとも多いのが、「消し忘れ」です。調理中に電話がかかってきたり、子どもの面倒を見たりと、コンロの火を消さずに他のことをしているうちに火災が発生するケースが多く見られます。

コンロ周辺にある可燃物への引火

コンロのそばに置いてあった布巾やペーパー、使用済みの油やグリルに残った油かすに引火して火災が発生するケースもあります。特に高齢者が服の袖に着火してしまう「着衣着火」事故も増えているので注意が必要です。

誤操作による出火

何かのはずみでコンロのスイッチに体がぶつかり点火したことに気づかず火災になるケースや、電気ポットをやかんと勘違いしてガスコンロにかけてしまったケースなど、誤操作による火災も報告されています。


 

3. 油断禁物!IH調理器も火災の原因になる

火を直接使わないIHクッキングヒーターでも、使い方を誤ると発火して火災になることがあります。例えば、油の量が少ないと温度制御が機能せず火災になることや、汚れ防止シートを敷いて加熱すると発火することがあります。取扱説明書をよく読んで正しく使用しましょう。


 

4. コンロが原因の火災を防ぐための対策

調理中は火のそばから離れない

最も重要なのは、調理中に火のそばを離れないことです。電話に出る際やちょっとした用事でも、火を消してから対応する習慣をつけましょう。

コンロの周りを整理整頓

コンロの周りに燃えやすいものを置かないようにし、使用済みの油や布巾なども整理整頓しましょう。また、こまめな掃除を心がけることで、火災のリスクを減らせます。

安全装置付きガスコンロ「Siセンサーコンロ」

2008年以降に販売されたガスコンロには、自動消火機能や立ち消え安全装置などが備わっています。古いコンロを使用している方は、安全装置付きコンロへの交換を検討しましょう。

住宅用火災警報器の設置

火災警報器を設置することで、いち早く異常に気付くことができ、ぼや程度で火事を食い止められることがあります。全ての住宅に設置が義務付けられているので、未設置の場合は早急に設置しましょう。


 

5. もし火災が発生してしまったら?

火災が発生した場合、まずは自力で初期消火を行い、119番へ通報しましょう。油に水をかけると火が勢いよく燃え広がるので注意が必要です。不安な方は、簡易消火具を台所に設置しておくと安心です。


 

まとめ

コンロは普段からよく使うものだからこそ、取り扱いに注意が必要です。使用時には「火のそばから離れない」「離れるときは火を消す」ことを習慣づけましょう。また、Siセンサーコンロの導入や簡易消火具の設置など、万一の事態を想定した対策を打つことも大切です。自分たちでできる火災対策をしっかりと検討し、安全なキッチンライフを送りましょう。


 

ガス器具の匠

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